まんまんルサンチマン

ないしょの話

滅私

「他の男に抱かれろとか、風俗とか、ちょっとでも大事な女だったら冗談でも言えんよ。考えただけで頭おかしくなるってフツー。」

 

今の仕事を始める前日、当時の恋人が手首をありえんくらい切った写真を送ってきた。私が働かなくていいほどお金を出せない自分が不甲斐なくて、そんな仕事をせざるを得ない私が可哀想で仕方がなくて、と言いながら。

本当に私のことが好きなんだなぁ、と思った一方で、汚れた私を私として受け入れられないんだろうな、とも思った。

 

みんなは、何をもって私だと認識してるんだろうね。別に商売女になる前から、大学同期にビッチって言われていたし、自分の中ではあまり変わらないような気がするんだけど。

 

それはそれとして、君に対して「私のこと少しでも大切に思ってんのかな?W」と思う日もある。

 

マタイによる福音書の黄金律、「自分がされたいことを人にせよ」を実践しているのに、私がされたいことを私にしてくれる人がいないので、背信者になりました。ユリアヌスとお揃いです。

しかしながら神を捨ててもなお、滅私奉公してしまうんですよね……。いつか誰か、私のことを大切にしてください……。