まんまんルサンチマン

ないしょの話

「さっちゃんと初めて寝たからBAGUSは僕にとって特別な場所です」という告白を受けて、こういう感覚があるのか、と驚いた。と同時にそういう感覚を持ちえないから公園や森や車の中で寝てしまうのだろうなと思った。

 

閨が特別な場所だという感覚を初めて感じたのは、小学生の時に『天璋院篤姫』の中で夜伽の時間のために篤姫が下女に巻物で講習を受けている場面を読んだときであった。中学生になって古典文学に触れ、閨を共にすることを「契る」と表現する美しい日本語と出会った。かつての私は閨に対して幻想を抱いていたのだ。太田静子のように。

 

愛する人と共寝をしたいのでコロナウイルスとかいう全く詩的ではない病原菌が死に絶えて欲しい。ペストは人が多く死んだから文学性があったが、日本におけるコロナは殆ど死なないのにしみったれた自粛警察が戦時中のような監視社会を敷いていて気持ち悪いです。お気持ち表明。私の若い夜をそんなくだらない事で害されるのが不快という、蓮葉な女の戯言でした。